マーケティング要素を企業全体で統合する
ホリスティック・マーケティング
2014年、Harvard Business Review (HBR)では、「マーケティングは、もはや個別な存在ではなく(マーケティングがサイロ化したままの企業は不幸である)、今や事実上あらゆる機能を活用して企業全体に広がっていることは明らかである。」 とあります。
(参考:Aaron, Driest and Weed, 2014: https://hbr.org/2014/07/the-ultimate-marketing-machine)
そしてここではマーケティング部門の組織構造は、ほとんど変わっていないと指摘しています。
一方、よくあるB2Bビジネスのマーケティングの所属を見てみると、営業活動における一部門の役割に止まっているところもあるのではないでしょうか?
営業活動のフロー(例:B2B SaaS)の図
企業のマーケティングの役割 (B2B SaaS)の図
この縦割り化された組織の中でよくある課題として、
- 組織の訴求に一貫性がない
- 部門間の連携が取れない(こんな開発がされていたこと知らなかった、顧客のニーズが共有されていない)
- マーケティングの役割が組織に浸透していない
- 顧客のことを良く知らない、自分たちの見せたいものを訴求する
- 社内コミュニケーションや教育が行き届かない、代理店に頼りきりになる(良く分からないけど頷く)
といったことが想定されます。
各企業がマーケティング在り方と成果を上げるため苦戦する中で、そこでホリスティック・マーケティングが近年注目されるコンセプトの一つとして、導入する企業が増えています。
ホリスティックマーケティングの考え方
ホリスティックマーケティングとは:マーケティングをマーケティング部門の枠を超え、組織を横断したすべてのビジネス機能を全社的な役割へと移行させる戦略、コンセプトです。
この考え方の下だと、従来のマーケティングは施策にフォーカスと効果測定すると言う意味で、「統合型マーケティング」と「パフォーマンスマーケティング」に当てはまります。その他項目については、どうでしょうか?
ホリスティック・マーケティングでは、マーケティングを独立した業務として捉える従来の見方から発展させています。つまり、マーケティングを全社的なものだと捉え、様々な戦略やチャネルの統合を重視しています。
これらのことから、以下のことが大きな特徴として、挙げられます。
- 全社共通のゴールを持つ: 各部門とその従業員は、共通のゴールを達成することに照準を合わせることで、関係者全員が、そのための自分の役割を理解し達成に向けて取り組むことが期待されます。
- 効率を高める:あらゆる活動が目的に沿ったものであるため、コラボレーションを促し、チームは人材、時間、資金といったリソースやリスク、機会などの効率的な管理が促進されます。
- 一貫性:統合された取り組みが可能になることで、すべてのマーケティングチャネルでシームレスで顧客に一貫した体験を提供することができる。そのため、よってユーザー満足度やブランド・ロイヤルティが高くなることが見込まれる。
そのため、各部門やリソースがひとつの目標を達成するために働くことで競争力を高めるとされています。
更に詳しいことを知りたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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